おバカなブログをご覧のみなさまこんにちは、マザコン野郎の日下部です。
ところで、オイラは子供の頃から涙もろい男です(^^ゞ
悔しかったら泣く゚(゚´Д`゚)゚!悲しかったら泣く(´;ω;`)!思いどうりにならなかったら泣く(T_T)!感動したら泣くo(TヘTo)!もらい泣きもする(´;ω;`)
こんな、オイラが追い求めている味があります。
それは、最近注目を集めるようになった「JOKEカレー」の事ですが、何年かかっても近づけたいモデルになった味があります。
じつは、オイラは高校受験を失敗しております。
けして、おさぼりをして失敗したわけではありません。
オイラが中学生の時に、うちの父ちゃんは体を壊して死んでしまうんじゃないか?ってことがありました。
オイラをよく知る人なら、オイラがどんだけアッパラパ~かはご存知のことと思います。
しかし、こんなオイラでも、子供の頃に味わった父親が死んでしまうかもしれないという恐怖心は、今から思うと想像を絶する危機感でした。
この危機感は、もしも父ちゃんが死んでしまったら、オイラが母ちゃんや妹たちを守らなければっていう、妙な責任感に転化されました。
だから、アッパラパ~のオイラは高校を卒業したら、お金になる仕事について家計を助ける事を目標にし、必死でお勉強をする事を決意しました。
そのことを、オイラは担任の先生に話したら、先生はアッパラパ~のオイラに勉強のやり方と、国の奨学金制度の事を教えてくれました。
だから、オイラは、まず家計を助けるために、奨学金制度を受けれるように必死でいい子ちゃんを演じました(-_-;)
そして、アッパラパ~のオイラは、こともあろうか当時競争率が5倍もある舞鶴高専を第一志望校に設定して、必死にお勉強をしました。
どのくらい勉強したかといういうと、それまで使ってなかった脳みそがオーバーヒートして、鼻血を出すくらい、睡眠時間は1日3時間程度、土日も遊ばず勉強、テレビは一切見ない、時間がもったいないから自分で教科書や参考書を読んで、それを録音テープに録音して、それを倍速で再生してそれを聴きながら教科書を訳読する事を習慣にしていました。
そこまでやったのに、オイラはそこまで努力をしたのに、第一志望の舞鶴高専の試験当日に、オイラの父ちゃんは命に関わる大きな手術をすることになりました。
ガキだったオイラは、そのことと試験の事を切り離す事ができず、鉛筆を持つ手は震えが止まらなくて、試験に集中出来ない自分が腹立たしくて悔しくて、試験中にも関わらず声を抑えて泣いてしまいました。
そして、とうとう悔し涙で、試験問題も読めなくなってしまいました。
当然!試験結果はガタガタで、舞鶴高専は落ちてしまいました(-_-;)
オイラにとっては、今でも夢に出るくらい悔しくて辛い思い出です。
必死に積み上げた努力が一気に崩れた思い出です。
二度とこんな思いはしたくないトラウマにもなっています。
その後、滑り止めで受けた石原校には合格しました。
家にお金がなかったので、私立高校の試験は受けていませんでした。
そこでです。
ある日進路をどうするかで、オイラは母ちゃんに連れられてとある喫茶店で二人で話をしたことがありました。
母ちゃんは、
「アホなあんたが、家族のために必死になって勉強をしたのは、誰もが認めるやろ、高専に入れんかったのは、さぞかし悔しかったやろ、そこでや、あんた、もう一回浪人して高専を受けるか、それとも石原校で頑張るんか、はっきりどっちを選ぶんか自分で決めなさい。お母さんは、あんたがどっちを選んでも協力するさかい」なんてことをいってもらいました。
オイラは、そのことを即答できませんでした。
あれだけ努力して、受からなかった舞鶴高専をもう一度挑戦したい気持ちもあります。
しかし、張り詰めていた気持ちの糸がプッツリ切れてしまって、再び結びつけるモチベーションを作れる状態でもありませんでした。
そんなオイラを見て、母ちゃんは
「おなかすいたやろ!好きなもん食べな」って言ってくれました。
母ちゃんの言葉に、オイラの目からは、己の不甲斐なさでポロポロ涙が出ます。
そして、ガキのくせに何を気遣ったのか?安くてお腹の膨れるカレーライスに目がいき、カレーライスを注文します。
母ちゃんは、
「何をえんりょうしとるんや!もっと元気が出るもんをたのみないな~!」なんてことを言ってくれます。
オイラの目からは、またしてもポロポロ涙が出てきます。
しかし、オイラはカレーライスで充分でした。
そこへ、カレーライスが運ばれてきます。
そのカレーライスは、見るからに野菜がドロドロに溶けて原型がなく、お肉は塊ではなくミンチを使用している、明らかに手作りのカレーでした。
そして、カレーライスを一口、口に運びます。
その味は、見た目の想像と大きくかけ離れていました。
なんと、カレーライスなのに甘いのです。
その甘さは、人工的な甘味料を使った甘さではなくて、もっと上品な自然な甘さでした。
きっと、野菜か果物の自然な甘さだったのだと思います。
それでいて、後を追うようにカレーのスパイスが口の中で広がっていくのです。
そして、ものすごく深みとコクがあって、なんて表現したらいいのかわかりませんが?立体的なものが広がって行く感じがするカレーライスでした。
なんとも不思議なカレーライスでした。
このカレーライスを食べて少し元気になったオイラ!
母ちゃんに、
「オレ、石原校に行くわ、ほんで石原校で一番になる、ほんで石原校で一番になっていい会社に入って、高専に行くより2年早く社会にでるわ」って新たな決意を母ちゃんにいう事が出来ました。
ほんとに、単純馬鹿ですねヽ(*´∀`)ノ
しかし、そのあと石原校に進学したオイラは、じわじわと校内の成績を上げて本当に学年でトップを取ることに成功しましたヽ(*´∀`)ノ
ところで、昨日の話です。
常連のポンちゃんと夜中遅くまで、たわいもない話をしていました。
ひょんなことから、カレーの話になって、ポンちゃんから「JOKEのカレーって、あれ!完成品なの?」って質問されました。
オイラは、「じつは、うちのカレーは、モデルになったもんがあって、いまだにそれを追いかけとるんやわ、そのカレーってオレ一回しか食ってへんし、25年も前の話やし記憶も曖昧で、なんて店で食ったか?今その店ないし再現しようがないんやわ、ほんでも、そのカレー食った時の感動をもう一回体験したいし、お客さんにも味わって欲しいんや、話せば長くなるけどあれは感動したで、ヘコンどった時に食ったからものすごい思い出になっとる味や!」
ポンちゃん「どんな話・・・・?」
オイラ 「じつはな・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ポンちゃん「ええ話やんかブログとかFBで公開して、みんなに知ってもらいなよ、そんな熱い思いで作って理想を追いかけとるカレーなんやったら、きっと!みんなが食べたくなるで!」
おしまい
追伸
死にそうだったオイラの父ちゃんは、手術も成功してその後何度も入退院を繰り返しますが、オイラが26歳になるまで頑張って生きてくれました。
そして、妹たちの花嫁姿みて、孫も3人目まで見てから、ぽっくりとあの世に行ってしまいました。
いろんなことあったけど、父ちゃんにも感謝しています。
日下部重樹